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光と首輪、絡まる鎖
第9章 過去



賢児さんはわたしの両手を
その鎖に固定すると、
ショーツだけの姿のわたしの上に覆いかぶさる。




脇腹をツーッと指でなぞられ
くすぐったさに身を捩る。




「賢児さんっ、くすぐったいっ!」



笑いながら賢児さんの顔を見ると
彼は全く笑っていなかった。




「こはるはイッたの?」

「え?」



今くすぐられただけで?



「光に抱かれて、イッたの?」




「賢児、さん・・・?」




なに?なんのこと?




「さっきこはるが着替えを取りに行ってる間、
 光に電話して問い詰めたんだよ。
 こはるの言動がおかしかったから、
 またあいつがなんかしたんじゃないかと思って」



バレてる・・・



賢児さんには知られたくなかったのに・・・




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