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光と首輪、絡まる鎖
第9章 過去
賢児さんは「ありがとう」と言いながら、
またわたしを抱きしめて泣いているみたいだった。
そしたら急に賢児さんが、
「こはるー!愛してるーーーっ!」
って大声で言いながら、
わたしを巻き込んで
ベッドの上でゴロゴロと左右に転がった。
ゴンッ!
「痛ッ!」
ゴロゴロしたせいで、
赤い鉄柱にわたしの頭を打ち付けてしまった。
「こはるっ!?ごめんっ!」
さっきまですごい泣いてた賢児さんが
必死に謝ってきて、
それがすごくかわいくて、
本当に、本当に、愛しくて
幸せすぎて。
「じゃあ、愛してるって証明して?
もう一度、抱いて・・・?」
賢児さんは、綺麗な顔で
ふっ、と笑うと
「こはるが嫌っていう程
何度でも、抱いてあげる」
そう言って、また深い口付けをくれた。
【第9章 END】