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光と首輪、絡まる鎖
第10章 同棲
手続きを終わらせて、
役所の駐車場に停めた車の中。
「ねぇ、こはる」
「なーに?」
「またすぐここに来ることになるかもね?」
「なんで?また引っ越すの!?
もしかして賢児さん、転勤するとか!?」
「違うよ、わかんないの?」
なに?
転勤以外で、また役所に来ることなんてある?
実は他にいい部屋があった、とか?
いや、本当は離婚してなくて
これから離婚するから届出に来る、とか・・・?
「こはる?」
「えっ!?」
「まだわかんない?」
「・・・わかんない」
「じゃあ、それはいつか教えてあげる」
賢児さんはニッコリと笑うと、車を発進させた。