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光と首輪、絡まる鎖
第10章 同棲



「ちょっと!
 賢児さんは自分の部屋に居てよ!」




初めて賢児さんに向かって
ちょっと怒った声を出してしまった。




賢児さんと一緒に住み始めて一週間。

わたしの誕生日の二週間前に、
同棲を始めることができたのはいいけれど、

住み始めたその日は、いろんな荷物は届くし

賢児さんは

「こはると一緒に暮らせるなんて、夢みたい・・・
 これから毎日こはると一緒に居られるのに
 今は一秒も離れたくない・・・」

とか言って、わたしから離れてくれず、
そのままこの部屋で抱かれてしまった。



平日は手続きとか、仕事とかが忙しいし
慣れない家事でいっぱいいっぱいだから
全く自分の部屋の片付けができていなくて、
週末はわたしの部屋を絶対に片付ける!と思っていたのに
賢児さんはわたしの傍にずっと居て
隙あらば抱きついてきて、全然作業が進まない。




「だって俺の部屋はもう片付け終わったから
 こはるの部屋の片付け手伝おうと思っただけだよ?」



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