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光と首輪、絡まる鎖
第10章 同棲
「もう服これだけ?」
「うん、そうだよ」
引越しの時に賢児さんの好みじゃなさそうな服や、
もう着なかった服をいっぱい処分しかたから
そんなに量は持って来ていなかった。
賢児さんに邪魔されなければ、
もっと早く終わるのに・・!
「こはる、あれは・・・?」
「え?あれ?」
「・・・光の・・・パーカー・・・」
「あー・・・」
むしろ懐かしいよ、それ。
今は賢児さんとお揃いのあるから。
「引越しで捨てたの?」
「んーん、前に」
「へぇー、いつ?」
「いつかな・・・二年、前?」
すると賢児さんは手に袋を持ったまま
わたしをぎゅーっと抱きしめてきた。
「こはる、早くしよ?俺我慢できなくなっちゃった」
そう言ってちゅっ、ちゅっと、
啄ばむようなキスを何度もしてきた。