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HOTEL・LOVE
第15章 小さいけれど感じる幸せ
私たちは変わらない。
職場の同僚、厳密に言えば先輩後輩。
そして同い年の気の合う仲間。
それが私たちの根っこだ。だけど・・
互いを想う気持ちは変わった。
根っこから伸びた根が、どれだけ育っていくのかわからないけど
誰かを大切に想えるっていう幸せな部分だけは大事にしたいと
香澄は胸に手を当てる。
もう一人の大切な人・・
はっきりと香澄は答えを出した。
仲間であり愛おしい人である晴樹と、
許される限り共に時間を過ごそう・・過ごしたい・・
今日も2人でがんばろう。
彼と一緒に、がんばろう・・
髪を一つに結い、鏡の中の自分に微笑んだ。