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HOTEL・LOVE
第2章 理由
「ところで杉山さんて・・
土曜日と隔週の日曜日の勤務なの?」
マイボトルのお茶をすすりながら
男の事情を少し探らせてもらおうと
香澄は尋ねた。
「はい、あと
水曜の夜4時間ほど。
週2日、たまに3日、なんです」
また少ないというか、
彼の日常の仕事の編成はどうなっているんだろうと
頭をひねる。
「え、じゃあ・・
他にもお仕事されてるのよねえ?」
「はい・・じつはオレ・・
会社員のダブルワークってやつでして・・」
その話をしだした途端、
いっきに顔は疲れていく。
肩をまわしたり首を伸ばしたり、
とにかく疲れているのを
アピールするかのような晴樹の態度に
香澄は口を開けた。