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HOTEL・LOVE
第18章 突然告げられた別れ
最後の土曜日。
香澄はいつもより早めに出勤して、
使っていたロッカーをきれいに片づけた。
お世話になったお礼にと
お菓子の差し入れも済ませ、
後は最後の仕事をしっかりとやり遂げるだけ。
掃除用具をそろえ、晴樹を待った。
一足遅れで出勤してきた晴樹は
マネージャーに呼び止められた。
今日は笹木さんと組んで杉山さんがお風呂を担当してください、と指示された。
快く返事はしたものの、
今日に限ってどうしてそんな事言うのだろう、と首をかしげた。
・・今まで特に言わなかったのに・・
まあ仕事の指示だ、別におかしなことじゃない。
それより今日は香澄と一緒にいられる。
着替え終わると鏡をのぞいて髪の毛をいじった。