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HOTEL・LOVE
第18章 突然告げられた別れ
「おはようございます」
はずむような晴樹の声を聞いて、胸が締めつけられた。
あんなに明るい笑顔でいるのに
お別れを告げなきゃいけないなんて・・
戸惑いながらも香澄もおはようと挨拶を返す。
「さっきマネージャーから笹木さんと組んで
オレが風呂担当してくれって言われたよ。
めずらしいよね、わざわざそう言うの」
何も知らずに晴樹は、不思議そうな表情を
いつもの無邪気な笑顔へと変えていく。
見ていたら、目のまわりが熱くなった。
だめだ、ここで泣いたら、まずい・・
「さ、今日も一日がんばろう!
じゃあついでに道具も持ってもらおうかな、よろしく!」
ふざけながら自分の用意したバケツを晴樹に押し付けると
お~先輩風!と口をとがらせながらも2つのバケツを提げて、
香澄と並んで階段を上がった。