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HOTEL・LOVE
第18章 突然告げられた別れ
「・・え?妊娠?・・え、まさか・・・」
その困惑顔は、当然だと思う。
自分と関係した後に女が妊娠した。
もしかしたら自分の子を宿したのか?
そう考える方が自然なのかもしれない。
瞬きするのも忘れ、晴樹は香澄から目を逸らさなかった。
「大丈夫・・主人の子よ。2ヶ月だって」
2ヶ月・・
晴樹もすぐにその時間は理解できた。
香澄と愛し合ったのは1ヶ月くらい前。
計算で言えば、違う。でも・・
あれだけ望んでいた妊娠がかなわなかったのに、
今になってなぜ?もしかしたら本当はオレの・・
「日曜にあんなに具合が悪かったのはこのせいだったみたい。
帰り道でね、ドラッグストアに寄ってそこで気づいたの、
生理がきてない事に。
で、まさかと思って妊娠検査薬を使ってみたら・・
それで翌日に病院に行ったらおめでとうって。
2ヶ月だって言われた時には正直ほっとした。
ああ、この子は主人の子だって」