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HOTEL・LOVE
第4章 ホテルの中でうごめく・・
部屋のドアを開けた瞬間、
むわっとした空気と
かすかに臭うニンニクの匂いに顔をしかめた。
昨夜はたんまりと
美味いもの食べたんだな・・
チッと口先で発する。
「けっこう・・臭いますね」
「でしょ?
だからチェックアウトが終わったら
すぐに窓開けとかないとっていうのは
こういう事なのよ」
こもる空気と臭い。
そしてゴミ箱の中に残されている、
愛欲のカス・・
始めたばかりの頃は、
そのいちいちに顔をしかめ、躊躇していた。
ティッシュに包まず
ダイレクトにごみ箱に入れられた
コンドームを目にするたびに、
この部屋ではどんな男と女が
どんなふうに互いを辱めたのだろう・・と
手を止めて想像していた。
それも今となっては、
右から左へと流れゆく車のごとく、
ごく当たり前の日常になってしまった。
慣れ、というのはそんなもんだ。
むわっとした空気と
かすかに臭うニンニクの匂いに顔をしかめた。
昨夜はたんまりと
美味いもの食べたんだな・・
チッと口先で発する。
「けっこう・・臭いますね」
「でしょ?
だからチェックアウトが終わったら
すぐに窓開けとかないとっていうのは
こういう事なのよ」
こもる空気と臭い。
そしてゴミ箱の中に残されている、
愛欲のカス・・
始めたばかりの頃は、
そのいちいちに顔をしかめ、躊躇していた。
ティッシュに包まず
ダイレクトにごみ箱に入れられた
コンドームを目にするたびに、
この部屋ではどんな男と女が
どんなふうに互いを辱めたのだろう・・と
手を止めて想像していた。
それも今となっては、
右から左へと流れゆく車のごとく、
ごく当たり前の日常になってしまった。
慣れ、というのはそんなもんだ。