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HOTEL・LOVE
第4章 ホテルの中でうごめく・・
あの頃の自分と同じように
ゴミ袋の中を確かめるように見ている
晴樹の横顔を、
特に意味なく見つめていたら、
急に彼が顔をあげた。
晴樹の方もただ眼を合わせただけのつもりでいたが、
香澄の、
ふんわりとした力の抜けた眼差しに
突然下半身は反応した。
心臓の鼓動と同じような脈打ちがひとつ
響いたと思ったら、
次には少し・・
硬くなった。
・・やべえ・・
すぐに目を反らし、大きく体を動かす。
まさか、そこに目はいかないだろうけど、
ジーンズもゆったりしたのをはいているから
目立ちはしないだろうけど、
男として恥ずかしいものを
見せたくはなかった。
「えっと、まずシーツとか剥がします」
スイッチが入って機敏に動き出したその姿を
眼で追いながら、香澄もほんのちょっと、
妄想した。
彼に壁ドンされるとこ・・
「はい、じゃあ私は食器
洗ってきますから。
それ終わったらお風呂から、お願いね」
グラスやコーヒーカップの音を
ガチャガチャさせながら、
1人部屋を出てリネン室へ向かう。
1人になると、さっきの晴樹の
不自然な動きを思い出す。
眼があった時の、ビクついた瞳を思い出す。
きっと・・
彼も私と同じ、よからぬことを・・
思い浮かべたな・・・
フッと笑ったら腹に力が入った。
ショーツの中に
じわっとした温かさを見つけた。