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HOTEL・LOVE
第4章 ホテルの中でうごめく・・
「え~?
杉山さんって、亭主関白ってやつなの?
なんか・・イメージ違う~!」
「そんなんじゃないっすよ。
ただオレが外で働いてる間、
あいつは家の中、なわけでしょ。
子供の世話はもちろん大変だろうけど、
掃除くらいはできるでしょ、うち、狭いんだから」
すするように米粒を口に入れる。
その表情は、
少なからず家庭に不満を持っている、
そう訴えているように香澄には見えた。
夫婦って、どこもおんなじようなのかな・・
うちだって、小さな不満は
家の中のそこらじゅうに転がってる。
ああしてくれればいいのに、とか
それはしないでよぉ、とか。
だけど深刻でどうにもならないくらい
追い詰められている家庭って、
そんなに多くはないんじゃないかと
香澄は思う。
結婚して夫婦になって家族になって、
根っこは他人でも
もう他人ではなく家族になったのだから、
要求は高くなってくる。
友達や恋人より
格段にそのレベルは上がってしまう。
それは仕方ないか、だって、
家族、なんだもん・・・
杉山さんって、亭主関白ってやつなの?
なんか・・イメージ違う~!」
「そんなんじゃないっすよ。
ただオレが外で働いてる間、
あいつは家の中、なわけでしょ。
子供の世話はもちろん大変だろうけど、
掃除くらいはできるでしょ、うち、狭いんだから」
すするように米粒を口に入れる。
その表情は、
少なからず家庭に不満を持っている、
そう訴えているように香澄には見えた。
夫婦って、どこもおんなじようなのかな・・
うちだって、小さな不満は
家の中のそこらじゅうに転がってる。
ああしてくれればいいのに、とか
それはしないでよぉ、とか。
だけど深刻でどうにもならないくらい
追い詰められている家庭って、
そんなに多くはないんじゃないかと
香澄は思う。
結婚して夫婦になって家族になって、
根っこは他人でも
もう他人ではなく家族になったのだから、
要求は高くなってくる。
友達や恋人より
格段にそのレベルは上がってしまう。
それは仕方ないか、だって、
家族、なんだもん・・・