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ふたりH
第9章 昴の過去

「しかし、希の料理旨いな。俺、お前の旦那になりたい。」
「ドキッとする事をサラリと言うね。そういや、昴。車の免許どうする?取る?」
「ああっ。秋位には取りに行くよ。希は?」
「迷ってる。でも、パパが許可してくれるかな?昴は、先にバイクの免許あるから、早いけど。」
「さて、お風呂入ろうかな。昴も入る?」
「マジで?!」
「うっそ~!」
撃沈…
テレビでは、ちょうど、カメラの新製品の説明をしていた。アルバムに貼られた写真が出てて…それを見た昴は、引っ掛かってた事を思い出した。
「そうだ!アルバムだ!」
急いで、両親の寝室に向かう。アルバムが入ってる棚を探す。
「おうっ、あったあった。希、可愛い顔してるなぁ。これは、俺か?真っ赤な顔で泣いてる写真。」
俺が、探してるのは、これじゃない。これか?小さなピンク色のアルバム。
確か、「妊娠アルバム」とか母さんいってた。
中を開くと、お腹の中の赤ちゃんの大きさとかが写ってる。
「最初って、マメみたいに、小せぇんだな。あっ、これは、大きくなってるとこか。ちゃんと人間の形してるな。」
段々とページをめくって行くと…
あれ?俺のは?希のしかない。前に聞いた時は、
母さん慌てて、
「このおうちに住む時の引っ越しで無くなっちゃって。」
とか言ってたな。
最後のページ。めくると、1通の封筒が入っていた。
「なんだ?これ。」
興味が湧いて、読んでみた昴は、その手紙に書いてある事が信じられなかった。
俺と希は、双子の姉弟ではなく、全くの他人。俺の母親は、俺を産んだ翌日に亡くなったらしく、父親は、心臓が弱く、入退院を繰り返し、育てられない。親も兄弟もいなかったらしい。で、当時親友だった病院の院長に相談。で、男女の双子を出産した母さん達に相談。双子の弟も産まれて二日後に亡くなったらしい。出生届けは、双方共受理されてるから、俺は、希の弟として、この家に養子になったのか。
でも、本当なのかな?
俺は、その手紙をポケットに入れて、寝室を出た。
部屋に戻って、手紙を隠した。
「ドキッとする事をサラリと言うね。そういや、昴。車の免許どうする?取る?」
「ああっ。秋位には取りに行くよ。希は?」
「迷ってる。でも、パパが許可してくれるかな?昴は、先にバイクの免許あるから、早いけど。」
「さて、お風呂入ろうかな。昴も入る?」
「マジで?!」
「うっそ~!」
撃沈…
テレビでは、ちょうど、カメラの新製品の説明をしていた。アルバムに貼られた写真が出てて…それを見た昴は、引っ掛かってた事を思い出した。
「そうだ!アルバムだ!」
急いで、両親の寝室に向かう。アルバムが入ってる棚を探す。
「おうっ、あったあった。希、可愛い顔してるなぁ。これは、俺か?真っ赤な顔で泣いてる写真。」
俺が、探してるのは、これじゃない。これか?小さなピンク色のアルバム。
確か、「妊娠アルバム」とか母さんいってた。
中を開くと、お腹の中の赤ちゃんの大きさとかが写ってる。
「最初って、マメみたいに、小せぇんだな。あっ、これは、大きくなってるとこか。ちゃんと人間の形してるな。」
段々とページをめくって行くと…
あれ?俺のは?希のしかない。前に聞いた時は、
母さん慌てて、
「このおうちに住む時の引っ越しで無くなっちゃって。」
とか言ってたな。
最後のページ。めくると、1通の封筒が入っていた。
「なんだ?これ。」
興味が湧いて、読んでみた昴は、その手紙に書いてある事が信じられなかった。
俺と希は、双子の姉弟ではなく、全くの他人。俺の母親は、俺を産んだ翌日に亡くなったらしく、父親は、心臓が弱く、入退院を繰り返し、育てられない。親も兄弟もいなかったらしい。で、当時親友だった病院の院長に相談。で、男女の双子を出産した母さん達に相談。双子の弟も産まれて二日後に亡くなったらしい。出生届けは、双方共受理されてるから、俺は、希の弟として、この家に養子になったのか。
でも、本当なのかな?
俺は、その手紙をポケットに入れて、寝室を出た。
部屋に戻って、手紙を隠した。

