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色絵
第7章 満開
先生が髪を撫でてくださる。指一つの動きすら愛してると語りかけてくるような温かさ。

触れられるワタシの体も愛していますと応える。

優しい触れ合いに心まで満たされていく。


ワタシは起き上がろうとしたが、先生の腕にくるまれて離れることが出来なかった。


「もう少しこのままでいたい。」

逆に体を引き上げられて全身が先生の上に乗せられてしまった。

先生の肩口まで引っ張られる。顔が近すぎて恥ずかしくなるが、先生が背中を撫でてくれる心地よさに、そのまま体を預けて甘えていた。

「今日は特別にお昼を一緒にここで食べましょうか。」

「先生、それは申し訳ないです。」

「ですから今日だけですよ。少しゆっくりするといい。有るもので簡単に作りますから」

「わかりました。ご馳走になります。」


「大したものではないですけどね。

それと、どうしても妊娠したくないなら、体温を計って避けたらいかがですか?

今の状態ではあまり望めないでしょうから…
そして僕にも教えてください。」


先生の方が色々詳しそうだった。でも何故先生に伝えるの?

「まさか、自分の子供を他人に育てさせる訳にいかないですからね」

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