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色絵
第2章 入門
門を出る時、やはり周りを窺い、さっと出て扉を閉めて離れた。

そして、自宅へ戻る。
はぁぁぁ…
リビングのソファーにダイブする。


緊張していないつもりが、やはり緊張していたんだな。

ぼぅっと天井をみていたけど、そんなに時間がないことを思いだしキッチンに向かう。


いつものように、残り物を温め直して食事する。
普段なら、なんとなくTVをつけて、だらだらするのだが、
今日は午前中の出来事を思いだして、さっと食べ終えた。

片付けをして、シャワーを浴びる。髪を乾かす。
脱いだものをまた着るのが嫌で、新しい下着とストッキングを身につける。

洋服はわざわざ着替えるのもおかしいかと思い、同じものを身につける。

化粧はどうしようか…
丁寧に、でも、先程より薄めにする。

香りの強いものを使っていないか、確認する。

時計を見るともうすぐ1時。

1時過ぎなら、といわれたのに、早く行きたいので家を出る。


また、ご近所の目を気にしてインターホンを押す。

「どうぞ」
先生の低い穏やかな声が聞こえた。

ワタシは急いで門をくぐって中に入った。

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