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色絵
第8章 情画
「先生、ワタシを縛って下さい。」

貴女は御太鼓を外しながら言う。

午後は衣装部屋から裸で来るように言っても良かったが、

けじめというか面倒くさがらずに、すぐ外すだろう御太鼓を、きちんと仕上げてアトリエに入ってくる貴女が好きだった。

ハラリと床に垂れた帯が僕を誘う。

僕は貴女を後ろから抱き締めて、帯も外さず襟に手をかけ、グッと着物を開いた。

手を貴女の胸の前で交差させ、貴女の背中にぴったり体をつけて乳房を包む。

「先生っ?」

うなじに口づけながら貴女の疑問に答える。

「絵の為でなく、そのままの貴女に触れたくなってしまった。」

「どうぞ…
先生の好きになさってください。

もう全てが先生のモノですから…」

貴女は恥ずかしそうに言う。

更に襟を後ろに引き、上半身だけむしり取る。

やわやわと乳房を揉んで手に貼り付く肌の感触を楽しみ、背中にキスの雨を降らす。

貴女がピクッと震えるのが可愛くて堪らない。

「壁に手を付いて、尻を突きだしなさい。」

思わず絵を無視して欲望のままに命令する。

貴女が恥じらいながらも従い、グイッと尻を突きだした。
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