この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
色絵
第10章 狂い咲き
そんな幸せ一色の時間が2月余りあって、この空間が永遠に続くと信じていた。

その証に情画は沢山仕上がり十分本にできるほどになっていた。
ただ、創作のための行為なのか、行為の際にかろうじて創作に取り掛かるのか、全て気まぐれで、互いの欲を貪り合うことが最優先となっていった。


季節も変わり夏になっていた。

「庭の景色もだいぶ変わったので、たまには散歩して庭の花でも描いてみましょうか。」

先生と手を繋ぎ庭を歩く。夏の花々が咲き乱れていた。

「さるすべりの2色咲き、先生、それに朝顔が今開いてます。」

「狂い咲きですね。
さるすべりはなぜか紅白の花を一本の樹に咲かせるし、日陰のせいか朝顔は一日中花を開き続けるのです。

やはりこの狂い咲きを描きましょうか。

少しここで待っていなさい。」

先生があの雨に濡れた日、外で描いていた時に使っていた道具を運んできた。

午後、花の絵を描くなんて珍しい。

「さて、3つの花の狂い咲きを描きますよ。」

「3つ?」

「さるすべりと朝顔と水仙の貴女。
狂い咲きで競演し乱れ急いで貰いましょうか。

どの花が一番綺麗に狂うでしょうね。」

先生の瞳が妖しく光る。
狂わされる…ワタシは期待に震えた。
/370ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ