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色絵
第10章 狂い咲き
ピシン…ピシン…

ンググ…ンンぁ…

太ももを濡らし、鞭痕の紅い花を散りばめた貴女を次の絵にする。

ジンジンと痺れて、もっと欲しいのだろう。

「外だと気にしていたのはどなたでしょうね。
さっきより着物を開いて、もっと鞭が欲しいのですか?」

「欲しい…せんせぇ…ぶってください。」

貴女はさらに着物を開いて懇願する。

ピシン…ピシン

ンぁぁ…イィ…

絵を描きながら左手で鞭を持ち、合間に叩いてやる。

ひとしきり叩き、絵が仕上がる。

「次はどこを打ちましょうか…」

貴女は背を向けて着物を捲り上げ、尻を突きだして言う。

「お尻を、いっぱいぶってくださいぃ」


もう外に居ることは忘れてしまったようで、腰を揺らし尻を振りながら鞭を待つ。

ピッシーン…

少し強めに長く打つ。

っヒぃぃぃ…

くぐもったヨガリ声が出て、尻を引いて貴女がよろめく。

「だらしない、立って居られないなら、さるすべりに掴まって、しっかり尻を突きだしなさい。」

っぅは…

貴女は直ぐに幹に掴まり、グッと腰を直角にし尻を出す。

顔を幹につけ体を斜めにしてこちらを窺う。

恥をかなぐり捨てて欲を貪る雌の姿を紙に移す。

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