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色絵
第11章 無花果
「沙織にあれほどの制約をつけた両親に、それならば籠の中に囲っておけばいいだろうと思っていました。

僕と両親の勝手で沙織を死なせてしまったのです。
だから、僕は沙絵を失うことのないよう、屋敷から出さず外の世界を教えないことにしました。


もちろん最初から沙絵を女として見ていたわけではありません。


僕は溜まる欲を一人で処理していました。
沙絵と暮らすようになって、沙織を思い出すことが増え、今までより欲が溜まっていました。

いつの間にか沙絵にそれを見られていたのです。


ある日、僕の手つきを見て覚えていた沙絵が、寝起きの僕のたぎりを見つけ手淫していました。

苦しいのが治る、自分の発作の処置のように思っていたようです。

最初は偶然のようなきっかけが回を重ねていき、後はあの絵の通りです。

沙絵は僕しか知らない世界にいるし、このままずっと二人で居ればいい。

止めるものもないままエスカレートしていきました。」

「先生…いつ沙絵さんを抱くんですか?もう抱いたんですか?」

「18になるまでは抱かないと、それだけは守ると決めて沙絵にも言ってありました。」
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