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色絵
第6章 開花
少し早めに午後が始まる。まず着物が衣紋掛けに掛けられた。
紫がかったエンジの地に淡いピンクの牡丹の柄だ。
「牡丹での姿はわかりますか?」
「座れば牡丹です。」
「芍薬と似てますが、丈が低くて、座った姿に見えるということでしょうかね…」
先生は椅子を置いて着物を背もたれに掛けた。
そして濃い紫の帯も用意された。
対面に先生のテーブルと椅子を置く、向かい合って座るようになる。
「では帯を外して、下帯を緩めて腰掛けてください。牡丹の着物を引っ張りますからゆっくり腰を落としてください。」
ワタシは白の着物の帯を外して、休憩用のテーブルに置き、下帯を緩めた。
椅子の着物を引き上げ右腕を通す。左肩はあまり引かず、左手は袖の中に入ったままで着物の肩が肘にある状態だ。
「クッションをあてがいましょうね。ゆったり寄りかかって。」
背もたれの上の方にクッションが挟まれる。
浅めに腰掛けだらんと寄りかかっているワタシ。
先生が離れていく。
「下帯を腰骨あたりに、できるだけ下げなさい。」
ズクン…
命令にワタシの体は痺れる。右手だけで帯を下げると着物の合わせが開いていった。
紫がかったエンジの地に淡いピンクの牡丹の柄だ。
「牡丹での姿はわかりますか?」
「座れば牡丹です。」
「芍薬と似てますが、丈が低くて、座った姿に見えるということでしょうかね…」
先生は椅子を置いて着物を背もたれに掛けた。
そして濃い紫の帯も用意された。
対面に先生のテーブルと椅子を置く、向かい合って座るようになる。
「では帯を外して、下帯を緩めて腰掛けてください。牡丹の着物を引っ張りますからゆっくり腰を落としてください。」
ワタシは白の着物の帯を外して、休憩用のテーブルに置き、下帯を緩めた。
椅子の着物を引き上げ右腕を通す。左肩はあまり引かず、左手は袖の中に入ったままで着物の肩が肘にある状態だ。
「クッションをあてがいましょうね。ゆったり寄りかかって。」
背もたれの上の方にクッションが挟まれる。
浅めに腰掛けだらんと寄りかかっているワタシ。
先生が離れていく。
「下帯を腰骨あたりに、できるだけ下げなさい。」
ズクン…
命令にワタシの体は痺れる。右手だけで帯を下げると着物の合わせが開いていった。