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色絵
第6章 開花
夫とは教室のことは話さなくなった。
ワタシが充実していれば、自分には無関係のよう。
ワタシも夫に対して罪悪感を持つこともなくなった。

今日から色付け、絵に、ワタシに命が吹き込まれる。ワタシも先生に染められたい。どんどん惹かれていく。

下絵の時と同じように先生に着物を着せられて、剥がされる。

「下絵通りになるよう僕が直していきますよ。」

絵をみて、襟に指を通し首から谷間の辺りまでを直す。
指の関節に貴女のしっとりした肌が触れ、乳房の膨らみを感じた。

ふぁっ…

貴女が甘い吐息を洩らす。

「感じちゃいましたか?貴女に毎晩触れられるご主人がうらやましい。」


貴女は顔を真っ赤にして僕を見上げる。艶のある表情で、首を振る貴女を抱き締めてしまいたい。

そして、下腹部の始まりまで指を下ろした。

同じように、太ももの辺りで指を通し、膝で止め膝下の部分を直していく。

ック…

貴女は下唇を噛み、声を殺して堪えているが、逆にそそられてしまう。

そんな表情されたら僕が辛くなる。

反対の脚にかかる着物を同じようにする。涙目で上目遣いをする貴女が悩ましい。
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