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色絵
第6章 開花
隆起の対照となる谷間を色付ける。そこに舌を射し込むように筆でなぞる。
続いて、下乳の膨らみとその下の影を…
掌で揉み上げる妄想の中、色付けた。

命を孕む子宮を保護する臍周りの膨らみ、
己が母と繋がっていた名残の臍、
命を宿す為に男を誘い込む器官に繋がる緩やかな凹凸、
命と欲を生み出す女の中心に繋がる下腹部を丁寧に色付けていった。


貴女は視線に気付き、着物を摘まんで恥部を隠す手を震わせていた。
もしかしたら、過敏に反応して、一帯を潤す蜜を抑えているのかもしれない。

そこに命の源を注ぎ込む日がくるのを期待して、僕の下半身の中心が脈打つのを感じたが、仕事の邪魔にならないよう鎮めるのだった。

上半身全体を見て、細かい影を入れていく。紙から震え立って貴女が浮き彫りになる。


次に下肢を色付ける。膝を抱え太ももを開き割り、体を滑り込ませるように筆が進む。ふくよかな太ももに唇を這わすように質感を増していく。襲いかかりたくなるような内ももが完成する。
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