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溺れる
第8章 育児ノイローゼ
お姉ちゃんは、睡眠薬とかを使い始めてから、なんとか眠れるようになったらしい。

「お姉ちゃん。沙耶ちゃんね、お風呂に入れてる時に、何か話かけてやると、お返事っぽいこと言ってる。」
「でしょう。私もミルクあげてる時とかに、言ってるの。お返事してくれると、安心出来るわ。」
「お姉ちゃん。今度の土曜日ってさ、結婚記念日だよね?賢司さんと、お出掛けする?」
「ん、したいけど、沙耶がいるから。無理かな?」
「半日位なら、みようか?」
「賢司さんに聞いて、OK出たら、お願いするわ。」

早速、賢司さんが帰宅後、お願いしてみた。

「たまには、夫婦だけってのも、いいかな?」
「じゃ、決まりだね。」
この日は、お姉ちゃんが、沙耶ちゃんをお風呂に入れる。

「いいのか?土曜日。」

賢司が、コーヒーを飲みながら、聞いてきた。

「その代わり、日曜日、デートしたいな。」
「いいよ。仕事って言っとくし。」
「今夜、抱いてくれる?」
「いいよ。待っててよ。」
「あっ、お姉ちゃんのお薬。用意しておかないと。確か、2つだったわね。」

お薬とお水の入ったコップをテーブルに置いた。

「じゃ、沙耶のこと、お願いね。」

「じゃ、沙耶ちゃん。おばちゃんがお風呂から出るまで、脱衣室で、大人しくしててね。」

お~。

瑠花は、お風呂に入るとお風呂場の戸を開けたままにする。
こうして、瑠花は、お風呂に入りながらも、沙耶ちゃんと話ができる。

「沙耶ちゃんのママは、お料理上手で、前は、よくおばちゃんもお料理教えてもらったんだよ。」

あ~。

「だからね、沙耶ちゃんももう少し大きくなったら、ママにお菓子とかお料理とか、教えてもらえるね。」

あ~。

「今度の土曜日は、パパとママは、お出掛けだから、おばちゃんとお留守番だよ。」

お~。

「そろそろ出るかな。」

お~。

瑠花は、パジャマに着替えて、沙耶を連れて、リビングに入る。

テレビをつけて、沙耶を抱きながらソファに座ると、賢司がリビングに降りてきた。
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