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みぃのお話【番外編】
第1章 『旦那様☆ロマンチスト』~年末年始は賑やかに~
「みーな、俺の顔に何かついてる?」


あたしは敏さんの顔をぼーっと見つめていたらしい。
きっと物欲しそうな顔してたんだろな‥。なんて思うと樹菜は恥ずかしくなる。


大体、旦那様の実家のキッチンでキスなんて普通はあり得無ない‥気がするんだけれど。
その背徳感にドキドキして。


洗い物ものが終わり、リビングに敏さんと二人で移動する。


お風呂上がりの敏さんからは、いつもとは違う香りがする。それが樹菜のドキドキを加速させて。


敏さんのパジャマの上着の端をおもわず摘まめば、


「ありがとう。今日は疲れたろ?」


なんて優しい言葉が、敏さんから降って来て。


たしかに今日は疲れた。
いつもは敏さんと二人だから食事の支度も後片付けも一人でも割と直ぐ終わるけれど。
今日は佳代さんと二人でやっても中々終わらなかったし。


倍以上の人数だし、自分達だけじゃないし、余所のキッチンだし。世代も様々。


ーー でも、楽しかった!


頑張った証しに、樹菜の足は浮腫んでパンパンになっていて。心地好い疲労感に体が包まれている。




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