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みぃのお話【番外編】
第4章 『だ~いすき!』~書道で恥ずかし☆墨の誘惑?~
山川さんは華子がまだ学生部の頃から書道教室にいてお世話になっている、ある意味身内みたいなもの。
そんな彼女からの言葉は何だか凄く気恥ずかしくて。
いったん引いた筈の顔の赤みだったのに、頭から湯気が出ているかのように、ボボボっ!と紅く染まった華子は、山川さんには茹でダコ見たいに見えたに違いない。
「あら、真っ赤!
本当に華ちゃんは純情さんねぇ。
……でも、く、び、す、じ。気をつけて!可愛いお花咲いてるわよ!」
「@☆§*★#◇!!!!」
華子は、思わず声にならない奇声を上げ、両手で襟をつかんで引き寄せた。
「先生方、無駄話をしないで。生徒達に指導して下さいね。」
長谷川先生が私と山川さんに声を掛ける。
―――ほらー!山川さんのせいで怒られちゃたじゃないですか!
正確にはそんなところにキスマークを付けた陽輔のせいなのだか、恥ずかしさに華子の気はまわらない。