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みぃのお話【番外編】
第6章 『旦那様☆ロマンチスト』~クリスマスのお話~
「カプチーノ、ですか」
「うん。うちには軽食メニューないからケーキとか気の効いた物はないんだ。だから、ミルクたっぷりのカプチーノと、頂きもののクッキー」
カップの中には、ふわっふわに泡立てられたミルクがふわりと乗せられたカプチーノ。
ひと口飲めば、甘くてクリーミーなミルクの泡がほろ苦かの下の珈琲と合わさって、凄く美味い。
その柔らかな雰囲気と、甘いものは疲れがとれるからね、と笑ったマスターの素敵なほほ笑みに、なんだか幸せな気持ちになった。
カプチーノとクッキーを頂いて、ほっとひと息つく。もう四時だし、そろそろ晩御飯の買い物をして家に帰らないと…なんて思っていたら、佳世さんの方から声が掛かる。