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みぃのお話【番外編】
第6章 『旦那様☆ロマンチスト』~クリスマスのお話~
「あら、もうこんな時間。
子ども達をそろそろお習字の教室に迎えに行かなきゃいけない時間だわ。
樹菜ちゃん、今日はそろそろお開きにしましょうか」
「そうですね。
佳世さん、今日はありがとうございました。
何か、編み物って楽しいです!」
「樹菜ちゃんに、そう言って貰えると嬉しいわ。
後は、同じ編み方で編み続けていってね。
あっ、わかんないとこが出てきたら、いつでも連絡して!
じゃあ、また。来週この場所で」
マスターの梶さんに、お代は…と訊ねたら、今日の分はサービスだと言ってくれたけれど、あんなに美味しいカプチーノをご馳走になっておいて、無料っていうのもなんだか申し訳なくて。
レジの近くに陳列されていたモカのドリップバックを手に取り思わず購入する。“モカもお勧めだよ”って、佳世さんが言っていたのが気になっていたのだ。
……珈琲も買ったし。さて、頑張るぞ~!
やる気に満ちあふれた気持ちで私は自宅に戻ったのだった。