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みぃのお話【番外編】
第6章 『旦那様☆ロマンチスト』~クリスマスのお話~
焦った私の動きは、少し不自然だったかもしれない。
でも、敏さんはそれ以上深追いする気配も無くて、ちょっとホッとした。
……今がチャンス!
晩御飯を食べ終えた後、敏さんがお風呂に入っている隙に、私はフリンジを付ける作業を再開した。
基本、和室でこっそりと作業しているんだけれど敏さんにはバレてないはず――――。
でも、思わぬ伏兵がうちにはいたの。
猫は丸くて転がる物が大好きなのは仕方無い。
いつもなら、私は猫のミーちゃんに邪魔されないように、和室に入る時は気を使っていたのだけれど、
だけど…今日はもう少しで完成する!と、気持ちが急いて、高揚していた。
そのせいで、そこまで気持ちが回らなかったんだと思う。
……だから。和室に私と一緒にミーちゃんが入って来ていたことに気がつかなかったんだ。