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みぃのお話【番外編】
第6章 『旦那様☆ロマンチスト』~クリスマスのお話~
「あぁ!ミーちゃん、ダメ」
「みーな何処だ?」
フリンジにする為に切り揃えて置いた毛糸の束に絡み付いて遊んでいるミーちゃんに気をとられていたら、敏さんが私を呼ぶ声がして。
お風呂から上がった敏さんが、和室の方に向かってくる気配を感じ、早くマフラーを隠さなきゃ!とひとりジダバタして焦ってしまう。
マフラーを押し入れに押し込んで、無理矢理隠したタイミングで和室の戸が開いた。
「みーな、ここにいたの。ストーブもつけないで寒いだろう」
「う、うん。そろそろコタツだそうかな、と思って」
「毎年、コタツは大晦日の大掃除が終わってからじゃなかった?みーな。…寒いの?」
「そ、そうだっけ…」
しどろもどろになりながら、私は和室を後にして。敏さんが和室に入ってくる前に、リビンクの方へと誘導した。
嘘が苦手な私は、かなり挙動不審に違いない。