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みぃのお話【番外編】
第6章 『旦那様☆ロマンチスト』~クリスマスのお話~
「賢ちゃんは、敏にぃの後輩じゃん。なのに、なんで先輩の敏にぃが残業無しで、クリスマスなのに賢ちゃんが残業なの?おかしいじゃない」
―――本当は…残業なんて、嘘なんでしょ。
「賢ちゃん。きっと、私のこともう好きじゃないでんだ。
だからそれを知ってる…敏にぃは、私に優しく声を掛けたんじゃないの?」
そう叫んだ凛子ちゃんの目からは決壊した涙が流れ落ちて。とうとう泣き出してしまった。
私は近くにあったBOXティシュを差し出したけど、凛子ちゃんによって突き返されて。
「幸せな顔をしたみーなさんは、私のことを失恋して可哀相な哀れな女だと思っているに違いないんだもの。そんな風に同情されたら意地悪したくなるのはしょうがないでしょう?」