この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
みぃのお話【番外編】
第6章 『旦那様☆ロマンチスト』~クリスマスのお話~
凛子ちゃんを洗面所に案内し、リビングに戻ってきたのは私はソファーの上のマフラーを手にした。
好きな人への贈り物を選んでいる時間はかけがえのないものだもの。きっと、凛子ちゃんもそれは同じはず。
とりあえず、凛子ちゃんはこれから恋人の賢さんと会うってことだよね。
敏さんのマフラーのラッピングの為に買った包装紙があったはずだ。
プレゼントする時に、ちゃんと理由を賢さんに話せば…プレゼントはなんとかなると思う。
私と敏さんもそうだけれど、凛子ちゃんと賢さんももっとたくさん話をした方が良いと思うんだ。
「みーな、嫌な想いをさせて…悪い」
「ううん。私は大丈夫。だけど…凛子ちゃんはこれからどうするの?」
「そろそろ八時だ。賢の仕事も終わった頃さ。凛子を車で送って行ってやろうとワインを飲むのを我慢していたんだが、もうやめた。
凛子に必要な必要なのは賢だ。あいつに帰りにうちに寄るように言って、凛子を迎えにこさせるよ」