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みぃのお話【番外編】
第6章 『旦那様☆ロマンチスト』~クリスマスのお話~

 そう切に願っていた私だったけれど、いざ、敏さんに…普段はクールな旦那様に、そんな甘あまな態度をとにとられるとですね、非常に心臓に悪いんです。

 その態度に嬉しく思う反面、動揺せずにはいられないなんて…我ながら矛盾してるなぁ。

 
 敏さんの言葉に甘えて、先にお風呂に入った。
 
 
 いつもの柚子の入浴剤を手にした私だったけれど、クリスマスだし、何となく頂きものの薔薇の入浴剤に変えてみたり…と、凄くそのことを意識してしまう自分がいる。
 
 スポンジに泡をたっぷりと泡立てて、肌の上を滑らせれば、これからの時間を想像して、躯を洗うのもいつもより念入りになってしまうのだった。

 
 ……敏さん、ずるい。

 
 私がお風呂でこんな気持ちになってることは、敏さんはすでにお見通しに違いないもん。

 
 薔薇の香りがするお湯にゆっくりと浸かれば、指先から…お湯が触れている場所から、ゆっくりと冷えがお湯に溶けていって、気持ち良かった。
 
 溶けた場所からじわりと温みが肌にしみる。
 
 その温みに、敏さんの愛撫を思いだしてしまった私の躯の奥が秘かに疼いた。
 
 

 
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