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みぃのお話【番外編】
第6章 『旦那様☆ロマンチスト』~クリスマスのお話~
* * *
「敏さん、お風呂お先に頂いちゃった。着替え準備しといたので、次どうぞ」
「あぁ。サンキュ」
……あっ、キッチンが片付いてる。
私がお風呂に入ってるうちに、途中だった洗い物は敏さんによって全部片付けられ、食器達も綺麗に棚に収納されていた。
敏さんの。
言葉足らずな所に、たまに振り回されることも多い日々だけど、敏さんはこんな風に家事を手伝ってくれたりする優しい旦那様だった。
とりあえず、洗い物も終わっていたし。
敏さんがお風呂に入っている間、特にやることもなかった私は、ソファーに座ってクリスマスツリーを眺めた。
楽しみにしていたクリスマスは、凛子ちゃんのせいでバタバタしてしまったけれど、今はもう二人きりで――…。
……そして、これから―――////。
リンゴを飾りつけたツリーに、金色のライトがついたり消えたりする様をぼんやりと眺めながら、敏さんとの甘い時間を想像した私の顔の筋肉は綻んでしまうのだった。