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第6章 『旦那様☆ロマンチスト』～クリスマスのお話～

　
　
　……花束？
　

　
「本当に、綺麗だ」
　
　
　敏さんの甘い囁き声が、耳のすぐ側から聴こえる。

　…でしょう？と頷きながら、私はその花束らしきものがちょっと気になって。
　
　そっと敏さんの方を見てみれば、私の方を真っ直ぐに見つめるその視線とぶつかる。
　

　
――――綺麗なのはイルミネーションのはずなのに…。


　
　その視線に、なんだか勘違いしそうになっちゃった私のドキマキしてしまった焦りを敏さんはもちろん知らなくて。