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みぃのお話【番外編】
第6章 『旦那様☆ロマンチスト』~クリスマスのお話~
「それに…風呂あがりのみーな、なんだか良い匂いがする。ボディソープ…替えた?」
……うっ、敏さん鋭い。
スンスンと鼻を鳴らすようなしぐさをしながら、私のパジャマの襟足から出ている素肌に鼻を擦りつけると、敏さんは私の手から花束をそっと奪い取った。
そして、それをテーブルの上に置くと、私の腰に手を回し、背後から躯をギュッと密着させるように抱きしめられる。
「…ん。それ、薔薇の香りかな?
俺と違う香りを躯に纏わせてるなんて…なんだかね、可愛いみーなを俺の香りに染めたくなる」
―――今日は敏さん甘あまだ!
……スイッチ入っちゃってる!
その少し気障な甘い囁きは、私の乾いた躯を更に幸せな期待で疼かせた。
笑ばば嗤え!…結婚して五年も経つのに、未だに敏さんの甘い囁きに腰が砕けてしまう…。私はそんなちょろい妻なのだ。