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みぃのお話【番外編】
第6章 『旦那様☆ロマンチスト』~クリスマスのお話~
「で、でも、敏さん、喉渇いてるんじゃない?」
「喉、渇いてるのはみーなの方でしょ」
「…うん」
……嬉しい期待に素直に頷く。
でも。だからといって、恥ずかしさが消えるわけじゃないから、さっきから敏さんに対して“うん”としか答えられない私。
敏さんの珍しく肉食な態度に…獲物の私の喉は既にカラカラで。
とりあえずワインを飲んで、喉の渇きを潤そうとグラスに手を掛けようとしたのに、それは敏さんによってスルリと取上げられてしまう。
「俺も。なんだか喉、渇いたかな。
…だから、みーなに飲ませてあげる」
その言葉のすぐ後で唇が敏さんによって奪われる。
「…っ…んん…っ」
漏れる吐息は甘く、口移しにより敏さんの口から私の口の中へと流し込まれた泡立つその液体は、冷んやりと喉を通り過ぎていった。