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みぃのお話【番外編】
第6章 『旦那様☆ロマンチスト』~クリスマスのお話~
唇を何度もなぞった後に深く口づけられる。
差し込まれた敏さんの舌は熱く、私の舌は簡単に捉えられ吸い付かれて。舌先を絡め合うたび躯が震える。
「ベット―――行こうか」
甘い時間の幕が開いた―――――――…。
* * *
「…ん、寒い…」
朝の冷たい空気に顔を撫でられ目が覚めた。
カーテンのせいで辺りはまだ暗いけれど、ベットサイドに置いてあるテーブルライトを消し忘れていたせいで、部屋のなかは仄かに明るい。
「今、何時なんだろ…」
冬の朝は太陽が昇るのが遅いはずなのに、カーテンの隙間から雪国の冬特有の白い冷気を含んだ明かりが漏れていて。もう朝も随分遅い時間なのがわかる。
―――今日は休みだから、お布団でもう少しゆっくりしていても大丈夫――…。
隣に眠る敏さんに目をやれば、気持ち良さそうに満ち足りた顔をした彼はまだ夢の中の住人だ。