この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
みぃのお話【番外編】
第6章 『旦那様☆ロマンチスト』~クリスマスのお話~
甘あまなのは嬉しいけど、ずっとそうだと日常生活に支障も出ちゃうわけで。なにより心臓に悪い気がね、うん。
クリスマスも何とか無事に終わり、一週間もしないうちにお正月もやって来る。
そろそろ気持ちを切り替えて頑張らなきゃ…なんて思うのに、敏さんにめーいっぱい愛された躯は、私の考えとは裏腹にギシギシと悲鳴をあげる。
…そして。私は、―――…。
昨日は渡すタイミングが無く、そのままにしていたクリスマスプレゼントは、キッチンの戸棚に隠したままだった。
咲き誇るチューリップは、私にそのことを思い出させ、同時に幸せな気持ちと勇気もくれた。
赤とピンクのチューリップの花言葉は“愛の告白”と“誠実な愛”
意味がこもった花束が雄弁に物語る気持ちは、
普段はなかなか口にしない敏さんからの気持ちで。
敏さんが私みたいだと――そう口にしたのは、敏さんへの私の気持ちもまた同じだと、わかっているから―――…。