この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
みぃのお話【番外編】
第6章 『旦那様☆ロマンチスト』~クリスマスのお話~
「開けてもイイ?」
「ど、どうぞ…」
緊張…、する。
プレゼントの包みを相手が開いていく時は、それを気に入ってくれるかどうか、相手の反応が気になって。つい、緊張してしまうんだけれど、いつも以上に緊張しているのは…やっぱり手作りだからで。
「へったくそだなぁ」
「…うぅ、やっぱり、止め―――」
……下手くそ。
そんなの分かってる。だってはじめて編んだんだもん。やっぱり市販のヤツの方がいいよね。
「敏さん。プレゼント、やり直したいです」
「ダーメ。もうこれは俺のだもん」
敏さんからマフラーを奪おうとした私を、嘲笑うかのように。手の届かない位置へとマフラーを高く掲げた敏さんは、それを許さない。