この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
みぃのお話【番外編】
第2章 『旦那様☆ロマンチスト』~秘密のレシピ~
18日からの彼岸入りに向けて、日曜日に実家に手伝いに行った。



「お母さん!ただいま。」

「あら、樹菜。おかえり。」



いつもと替わらない母の笑顔。

なんだか、ホッとして。お嫁にいった私から、娘の私に戻る瞬間。



いいな、こうゆうの。
私も敏さんのこんな存在になりたい。


結婚してから、お母さんが憧れの存在になってーー。



手伝いに来たよーって力こぶを作って、ヤル気をアピールすると、



「あらら、樹菜はぼた餅目当てでしょう~。」って笑われた。



あんこ大好き!な私だから、あながち間違いでは無いんだけれど。
つきたてのお餅は柔らかくて美味しくて、母が作るあんこは甘さが丁度良くて絶品なんだもの。



でも!それだけじゃないんだから。




「仏壇を掃除しちゃうから、お位牌を卸して頂戴。」



母の指示のもと、仏壇からお位牌を卸して。丁寧に仏壇を掃除する。
塗りものの産地なこの地ならではの豪華な仏壇。



毛ばたきでほこりを上から下へ落とす。
柔らかな布で拭き上げ、
汚れの酷い箇所は固く絞った布で軽く水ぶきをして、水分が大敵だから乾いた布でしっかり拭いた。



彫刻や飾り、金箔を使用していたりするから、中々手間がかかるお掃除だけど。



お位牌を磨き、灰をふるいにかけて。



ロウソクと線香を準備する。
お寺で購入した、火を灯せばお経が燃えた後に浮かび上がるお線香は、お母さんのお気に入りだった。




お母さんと二人だから案外早く終わったそれにほっと一息。



おばぁちゃんが生きてた頃は、楽しそうに仏壇の手入れをしていたよねーなんて話をしながら準備をして。



御馳走を作っている、キッチンに移動した。






/211ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ