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みぃのお話【番外編】
第2章 『旦那様☆ロマンチスト』~秘密のレシピ~
おじいちゃんが生きてた時は杵と臼でついたお餅が食べれていたけど。



おじいちゃん‥。私のお餅を食べてる様子をみては、「美味しいか?」っ聞いて。


うん!って頷く幼い私の頭をグシャグシャとして。ぽんぽんしてくれたっけ。



亡くなってからは餅つき器で餅をつくようになった。かなりの年代ものの餅つき器はお正月、お彼岸、お盆と、大活躍だ。



ーー ゴゴコゴ‥。



かなりの騒音をたてながら、餅がつき上がっていく。


もち米の甘い香りがキッチンに広がって、ホッコリした気持ちになる。



私は、餅つき器の中で、くるくる回って滑らかに餅になっていく様を見ているのが好きで‥。かじりついてその様子を眺めていた。



お餅って何だか‥。


もち肌とはよく言ったものだけれど。
そのきめ細やかな質感といい、真っ白な色といい‥。
何だか気持ち良さそうで。


幼い時は純粋に手触りの良さそうなそれに触りたくて。
手を伸ばし、「食べもので遊ばない!」なんて怒られて‥。




大人になった今は、違うものを連想してしまい、何だか恥ずかしくなった。




孫がこんなことを、昼間から想像しているなんて‥、彼岸のおばぁちゃんが知ったら怒られそう。




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