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みぃのお話【番外編】
第2章 『旦那様☆ロマンチスト』~秘密のレシピ~
訳も解らぬ達成感で心が満たされる。



「カイカンっ!」



昔の映画のヒロインの真似などしてみたり‥。



その日の夜は、体をいっぱい動かしたせいなのか、何だか凄く眠くなってしまった。



今日は体がだるいと言う敏さんと共に早く休むことにした。



*****



ーー夢を見た。



ふわふわする躰。



何だかさっきからずっと気持ち良くて。
優しいそよ風があたしの躰をそっとなぞっていく。



何だかとても暑くなって。開放的な気持ちなあたしは着物の帯を解く。



躰を滑る様に落ちた着物はいつの間にか消えてなくなった。



地面にはタンポポや菫、しろつめくさやハルジオン、春の野花が咲き乱れて。



いつの間にか、生まれたままの姿になったあたしは、春の野原を走り回った。



心地良いだけで、羞恥心を感じないのは夢だからかしら‥。そんなことを考えながら存分に春を躰に感じて楽しんでいた、その時‥



「‥‥」




名前を呼ばれてーー。
背後に立っているその人はあたしの愛しい人。



敏さん‥って名前を呼びたいのに、あたしの口から零れたその名前は‥



「宗次郎さん。」



(何で‼)



ーー おじいちゃんの名前だった。




そんなあたしの困惑とはウラハラにあたしの躰は抱きすくめられて。




「さっきはお預けくらったから、もう我慢できない。」



(??! お預けって?さっきって?何なの?)



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