この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
みぃのお話【番外編】
第2章 『旦那様☆ロマンチスト』~秘密のレシピ~

訳がわからないままに強引にキスされる。
頭から食べられてしまいそうな勢いのそれはあんこの味がする甘い口づけで。
「ぁ‥ぁん‥」
頭の芯がぼーっとしてきて、口づけにしか神経が働かない。
春の爽やかな野原には似合わない、夜の口づけ。
うなじから鎖骨に向かって舐めれらて。
宗次郎さん‥あたしがさっきそう呼んだひとは‥、敏さんなのに、敏さんじゃないみたいーー。
そう思うのに、その刺激から逃れられずにいる。
柔らかな草のしとねに横たえられて。
ーー敏さんの顔なのに、瞳の輝き方が敏さんと違うんだ。
そう思うのに‥‥。
急に愛しい気持ちが込み上げてきて。
「‥宗次郎さん」
またもや、あたしの口から零れでるその名前。
ーー なんて、愛しそうにその名を呼ぶのか。
自分の口から出たその名前にそんなことを思うなんて何だかおかしいけれど。
自分の躰なのに自分じゃ無いみたいーーー。そんな感覚。
私を組み敷いて上から覗き込むその顔にあたしはそっと手を這わせる。
頭から食べられてしまいそうな勢いのそれはあんこの味がする甘い口づけで。
「ぁ‥ぁん‥」
頭の芯がぼーっとしてきて、口づけにしか神経が働かない。
春の爽やかな野原には似合わない、夜の口づけ。
うなじから鎖骨に向かって舐めれらて。
宗次郎さん‥あたしがさっきそう呼んだひとは‥、敏さんなのに、敏さんじゃないみたいーー。
そう思うのに、その刺激から逃れられずにいる。
柔らかな草のしとねに横たえられて。
ーー敏さんの顔なのに、瞳の輝き方が敏さんと違うんだ。
そう思うのに‥‥。
急に愛しい気持ちが込み上げてきて。
「‥宗次郎さん」
またもや、あたしの口から零れでるその名前。
ーー なんて、愛しそうにその名を呼ぶのか。
自分の口から出たその名前にそんなことを思うなんて何だかおかしいけれど。
自分の躰なのに自分じゃ無いみたいーーー。そんな感覚。
私を組み敷いて上から覗き込むその顔にあたしはそっと手を這わせる。

