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みぃのお話【番外編】
第2章 『旦那様☆ロマンチスト』~秘密のレシピ~

「夢でみたみーなは‥。姿はお前なんだけど、何処か違うんだ。
眼差しや、仕草が‥みーなじゃない。
でも、あやちゃんって俺が呼ぶその女性のことは愛しくて堪らなくてーー。
俺の躰の中に誰かがもう一人いる‥ような、俺そっくりな誰かの中に俺の意識があるような‥、そんな不思議な感覚。
みーなの顔した俺は宗次郎って呼ばれてた。」
うん、うん。解るよ、敏さん‥。
私も歯がゆい思いをしたもの。敏さんって、叫びたいのに、口からは違う誰かの名前が零れる。
でも、その人が愛しくて堪らなかったの。
「目覚めたら、みーなが色っぽく悶えてた。
宗次郎の名を呼んで。
夢の中では気にならなかったそれが、正直、今度は凄くむかついた。」
そう言って、敏さんは私のおでこに自分のおでこをくっつける。
「俺の名前呼んで。」
そう言った敏さんの表情は切なげで。
ーー私が名前を呼ぶことで安心出来るなら何度でも、何度でも、その愛しい貴方の名前を呼んであげる。
「と、しさん。‥、としさん。敏さん‥。」
私は、名前を何度も呼ぶ。
眼差しや、仕草が‥みーなじゃない。
でも、あやちゃんって俺が呼ぶその女性のことは愛しくて堪らなくてーー。
俺の躰の中に誰かがもう一人いる‥ような、俺そっくりな誰かの中に俺の意識があるような‥、そんな不思議な感覚。
みーなの顔した俺は宗次郎って呼ばれてた。」
うん、うん。解るよ、敏さん‥。
私も歯がゆい思いをしたもの。敏さんって、叫びたいのに、口からは違う誰かの名前が零れる。
でも、その人が愛しくて堪らなかったの。
「目覚めたら、みーなが色っぽく悶えてた。
宗次郎の名を呼んで。
夢の中では気にならなかったそれが、正直、今度は凄くむかついた。」
そう言って、敏さんは私のおでこに自分のおでこをくっつける。
「俺の名前呼んで。」
そう言った敏さんの表情は切なげで。
ーー私が名前を呼ぶことで安心出来るなら何度でも、何度でも、その愛しい貴方の名前を呼んであげる。
「と、しさん。‥、としさん。敏さん‥。」
私は、名前を何度も呼ぶ。

