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みぃのお話【番外編】
第2章 『旦那様☆ロマンチスト』~秘密のレシピ~

*****
「ただいま~!」
今日はお彼岸の中日で。
敏さんと私の実家へ拝みに来ています。
敏さんは居間でお父さんにつかまって将棋を指してる。
お父さんは将棋が大好きで敏さんに相手をして貰うのを楽しみにしていてーー。敏さんには親孝行だと思って付き合って上げてね、とお願いしてるんだ。
私はキッキンの入り口からひょこっと顔を出し、お母さんの仕事をしてる姿を眺める。
お昼の支度をしているお母さん。
母の台所仕事をしている様子を眺めるのが昔から大好きだった。
学校から帰ってくれば、いつもそこに居るお母さんの姿を思い出す。
子供の時分から変わらず、何だか凄く安心するのだ。
「樹菜?どうしたの?」
突っ立ったままで、入り口を塞いでいた私に母が声を掛けて。
その手を休めて私に向ける明るい笑顔に、優しい気持ちになる。
「うふふ。お母さんに食べて欲しいものがあるの!」
「なぁに?珍しい。食べられるものなんでしょうね?」
「ただいま~!」
今日はお彼岸の中日で。
敏さんと私の実家へ拝みに来ています。
敏さんは居間でお父さんにつかまって将棋を指してる。
お父さんは将棋が大好きで敏さんに相手をして貰うのを楽しみにしていてーー。敏さんには親孝行だと思って付き合って上げてね、とお願いしてるんだ。
私はキッキンの入り口からひょこっと顔を出し、お母さんの仕事をしてる姿を眺める。
お昼の支度をしているお母さん。
母の台所仕事をしている様子を眺めるのが昔から大好きだった。
学校から帰ってくれば、いつもそこに居るお母さんの姿を思い出す。
子供の時分から変わらず、何だか凄く安心するのだ。
「樹菜?どうしたの?」
突っ立ったままで、入り口を塞いでいた私に母が声を掛けて。
その手を休めて私に向ける明るい笑顔に、優しい気持ちになる。
「うふふ。お母さんに食べて欲しいものがあるの!」
「なぁに?珍しい。食べられるものなんでしょうね?」

