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みぃのお話【番外編】
第1章 『旦那様☆ロマンチスト』~年末年始は賑やかに~
「樹菜ちゃん、御馳走になろっか!」

佳世さんが声を掛けてくれたから一緒に食べ始める。お義母さんは、咲と食べてるみたいねー、なんて佳世さんは微笑んで。
お芋はほくほくして甘ーくて。幸せな気持ちになった。

「うふふ。樹菜ちゃんは本当に美味しそうに食べるね」

そう言って佳世さんはまた微笑む。その親密な感じが、一人っ子の樹菜には姉がいたらこんな感じなのかな
なんて思わせられる瞬間。



年越しの準備は日没まで。昔からそう言うけれど。玄関に門松をたてて。年神様に我が家はここですよ、教える目印なんだそう。
お膳の支度も出来たし、お寿司や、納豆汁、鯉の甘煮や煮物、黒豆に、焼いたハタハタ、鶏の唐揚げなど、大晦日のご馳走の支度も出来た。
地域によって違うらしいけれど樹菜が住む地域は大晦日がご馳走で、お正月は割りと質素だ。
大晦日の御馳走もテーブルに並んで、義父から順に神棚や仏壇に手を合わせ、今年一年の息災を感謝して。



「「「いただきまーす!!!」」」



敏さんさんを見ると、久しぶりの母の手料理がおいしいのか、いつもに増してもりもり食べていて。
鶏の唐揚げを頬張る敏さんに、

「美味しい?」

って聞いてみた。うふふ!その唐揚げは私が揚げたんだよ!

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