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みぃのお話【番外編】
第4章 『だ~いすき!』~書道で恥ずかし☆墨の誘惑?~
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子供達が書道教室に集まって練習が始まった。
子供だけ15人も集まれば20畳の部屋などすぐに手狭になる。
冬休みが始まり、学校が休みになっている子供達。
ただでさえ人数が集り楽しい気持ちで浮き足だっているのに、
いつものふみ机に向かう練習とは違い、机の寄せられた広い空間に少し興奮ぎみだ。
―――こんなに広い場所で書くことなんて普段は無いから。
自分の子供の頃を思い出せば、その気持ちはわかるけれど、練習時間は決まっているのだ。
そろそろ練習を始めないとね。
「はーい!みんなー!練習はじめますよ!」
「「は~い!」」
子供達の元気な返事が響き渡った。
真面目に練習した後はご褒美のおやつが待っている。
小さな子供達の頑張りを労いながらの“鼻先に人参方式”は、単純だけれど以外に効果的な方法だった。