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みぃのお話【番外編】
第4章 『だ~いすき!』~書道で恥ずかし☆墨の誘惑?~

華子は主に小学生の児童達への書道の手ほどきを担当していて、
子供達からは“華ちゃん先生”と慕われていた。

条幅に初めて取り組む子供が多い中、大きな紙には身体全身を使って書くんだと指導していく。

小学一年生ぐらいであれば条幅の紙より身長が足りない子もいるけれど、
自分の身長より大きな紙に果敢にチャレンジしていく子供達を見ていると、華子の方が元気を貰えるのだ。


「うん。だいたい、みんな良くなってきたね!」


そう思いふと斜め前をみれば、小柄な女の子が条幅に苦戦している。

小学生2年生の課題は『あさひ』

目の前にある小柄な身体が全身を使い、その文字を書いている。
力強く勢いのある線が元気で上手だけれど、でも字が左に寄りがちで、少しバランスが悪いのが気になった。


「咲ちゃん、中心が曲がっちゃったね。
条幅は縦書きだから文字と文字との中心がずれちゃうとカッコ悪く見えちゃうんだよー。」

「華ちゃんセンセー、中心ってなあに?」


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