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みぃのお話【番外編】
第4章 『だ~いすき!』~書道で恥ずかし☆墨の誘惑?~
「華ちゃんセンセー!」
「こら!陸くんやめなさいっ」
咲ちゃんの練習を見守っていたら、咲ちゃんのお兄ちゃんの陸くんが、華子の後ろから急に抱きついてきて、甘えるように背中に鼻を擦りつけていた。
陸くんは小学校1年生から教室に来てくれている生徒さんで、4年生とは思えないような上手な文字を書く子だった――兄妹揃って字のセンスがあるみたい。
でも、教室に入った当初からこうして華子に甘える癖がある。
スキンシップが多めな、華子的には対応に少し困るけど可愛い男の子だった。
「咲の文字は“ひ”が曲がってるじゃん。」
「曲がってないー。」
「横に寝てるよ。」
「今はまだ1時過ぎだもん。起きてるよー。」
―――咲ちゃん、寝てるの意味が違うかも!
「咲~!華ちゃんセンセーの顔だろ。鼻があって、首。」
「…あんっ!――りっ陸くんっ?!」
少し考えた後。
陸くんは華子の身体を使って説明することに決めたらしい。